宮川告発、塚原夫妻の退任は必至!?サンジャポでの池谷氏の発言

谷幸雄「協会自体が腫れ物を触るような状態」宮川告発を評価

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バルセロナ五輪体操銀メダリストでタレント、池谷幸雄(47)が2日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜前10・0)にゲスト出演。体操の2016年リオデジャネイロ五輪女子代表、宮川紗江(18)の“パワハラ告発”問題に言及し、「物が言えない体操界の状態はある。協会自体が腫れ物を触るような状態になってた」と明かした。

 日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)と夫で協会副会長の光男氏(70)は8月31日、宮川の告発内容をほぼ全否定する5ページの文書を発表した。宮川とのやりとりを録音した“証拠”もあると明示。一方の宮川もテレビ番組に出演して自身の“証拠”を挙げ再反論。混迷の度合いは深まった。

 番組でコメンテーターを務める元衆院議員のタレント、杉村太蔵(39)は「そもそも、事の発端は(速見佑斗)コーチが(宮川)選手に対して暴力行為があったという告発がありました。その告発を受けて(協会が)調査をした結果、やっぱり暴力行為がありましたと。じゃあ、あんたは無期限処分ですよと。ところが、被害者(宮川)側が『それでもいいんだ』というところで話がこじれてしまった。

(千恵子氏が)『このままじゃ五輪出れないよ』と。これがパワハラだと。協会としては、被害者が容認したって『暴力はダメ』というのはひとつの姿勢として正しいと思うんですけど、なんなんですか。塚原夫妻を含めて、協会側が批判されすぎてる」と主張し、池谷に説明を求めた。

 

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 池谷は「そこ(暴力根絶)は正しいんですけども、(速見コーチへの)処分がそこまで重いものでいいのか、というのは検討されずにボンと来ちゃった」と十分な議論が行われずに速見コーチへ処分が下ったと説明した。続けて「こういう問題は昔から起こってる。僕ら体操関係の人間が、塚原先生たちに対して批判的なことを上に言ったとしても、全部抑えられて(意見が)通らない。物が言えない体操界の状態っていうのはあることはあります。いくら言っても僕らはダメなので黙ってるというか、協会自体が腫れ物を触るような状態になってた」と語った上で、宮川の告発について「現役の代表選手が、僕ら周りが思ってたようなことをすべて包み隠さず言ってくれたので、それはすごく大きなこと」と評価した。

(サンスポより)

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塚原夫婦と「塚原判定」によるボイコット事件

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 体操界に君臨する塚原夫婦。光男氏は「月面宙返り」の大技でミュンヘン五輪(1972年)など五輪3大会で金メダルを取った。千恵子氏もメキシコ五輪(1968年)の団体女子の入賞時のメンバー。だが指導者となったこの夫婦、問題が取り沙汰されるのは今に始まったことではない。

 有名なのは1991年の全日本選手権。塚原夫妻が指導する朝日生命体操クラブの所属選手ばかりに極端に高得点が与えられ、それ以外の選手は勝てなかったという、山根明日本ボクシング連盟前会長の「奈良判定」も真っ青の「塚原判定」であった。当時の女子体操は光男氏が競技委員長に君臨し、千恵子氏がナショナル強化部長を務めるという現在と同様の塚原支配体制が築かれていた。

これに怒った各チームの監督・コーチらが選手引き上げを決め、参加選手の半数以上の55人が大会をボイコットする前代未聞の事態になった。この時のナショナル強化部長が千恵子氏で、審判員全員が朝日生命OBだった。問題化したため千恵子氏と、競技委員長だった光男氏は辞任し、夫婦はしばらく一線から消えた。

 ところが後年、朝日生命所属選手の活躍、さらに息子の直也選手が世界で活躍したことなどを受けて復活。協会内で大きな権力を握るに至った。現在、光男氏は協会副会長、「女帝」と呼ばれる千恵子氏は北京、ロンドン、リオと五輪3大会連続で女子代表の監督で、東京五輪まで務めることになっていた。

 

パワハラ騒動と契約解除の関係

今回の一連の宮川紗江選手をめぐるパワハラ騒動の発端は、8月15日に速見佑斗コーチが処分されたことにあります。この処分を受けて、8月20日に速水コーチからパワハラは受けていないと、宮川選手はコメントしました。

 

そして、被害者であるはずの宮川選手があろうことか所属先のレインボーの契約を解除されてしまうことになりました。宮川紗江選手は2018年5月から2020年8月末までの契約をレインボーと結んでいました。ところが、宮川紗江さん速見コーチからのパワハラはなかったと発表した途端に、契約解除されました。

 

体操協会に対して宮川選手に対する暴力行為を告発した複数の声がったというのが引き金ですから、レインボー体操教室が何らかの形で関わっていることは間違いありません。

 

宮川紗江へのパワハラ擁護は全員日体大

今回便乗して塚原千恵子と塚原光男に問題提起発言を行った元選手らの森末慎二田中理恵鶴見虹子田中理恵、そして速見佑斗、具志堅幸司副会長、何と全員日体大OBです。(元々体操は日体大が多いです。)

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塚原夫妻も日体大卒業なので、権力を握った塚原夫妻とそれ以外という完全な派閥論争です。森末慎二と池谷幸雄ですが、とにかく「塚原千恵子が嫌い」という事はテレビを見る限り物凄く伝わってきましたが、両氏はメダリストとして協会に対して相応の発言力を持っていたはずであり、体操関係者がここまで放置してきたにも関わらず「現役の代表選手が、僕ら周りが思ってたようなことをすべて包み隠さず言ってくれた」と池谷氏が発言すること自体にかなり違和感を感じます。

塚原夫妻の退任は必至か!?

責任問題としての悪さと言うに及ばず、お二人の人相も相まってイメージが極めて悪くまた夫婦で要職に就いているのは極めて異例であるため、塚原夫妻いずれかの退任は必至だと思います。様子を見ていたと思われる体操協会からも梯子を外された感があり、今後朝日生命への有力選手の引き入れも難しいため、体操協会におけるパワーバランスは変わっていくものと予想されます。

レスリング協会、ボクシング協会、体操協会とそれぞれ問題が発覚しましたが、一部の指導者への権力の集中が共通する要因かと思います。組織上の問題であれば単なるメンバーの入れ替えに留まらず、是非これを機会に抜本的に見直ししてほしいものです。

一方でこれだけ問題が露出してくるのは、選手側もいろいろと言いやすい環境になってきたことも背景としてあるものと思われます。但し、一選手が記者会見を開くまで事態がこじれるのはどう見ても周りにいる体操関係者の責任が大きいのではないでしょうか。今後東京五輪を戦う選手には世論に巻き込まれることなく是非競技に集中してもらいたいと思います。