大坂なおみ全米オープン初制覇 優勝賞金380万ドル(約4億1800万円)を獲得

大坂なおみ全米制し日本初4大大会V 世界7位浮上

世界ランキング19位の大坂なおみ(20=日清食品)が男女を通じて日本初となる4大大会シングルス優勝の快挙を成し遂げた。「こどものころから夢見ていた」憧れの同26位のセリーナ・ウィリアムズ(36=米国)を6-2、6-4で破り、全米オープンを初制覇した。アジア勢でも初となり、優勝賞金380万ドル(約4億1800万円)を獲得。わずか11度目の4大大会本戦出場で7試合を勝ち抜き、大会後の世界ランキングで7位に浮上してトップ10入りする。

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好調なサーブとストローク、そしてセリーナのミスもあり第1セットは6-2で先取。第2セットは一進一退の攻防となり、第4ゲームをセリーナが先にブレーク。しかし、第5ゲームでセリーナが連続ダブルフォールトするなどミスが続出してブレークバック。セリーナは自分のふがいなさにラケットをコートにたたきつけて破壊したが、この行為に対してこの試合2度目の警告が与えられた。このため、第6ゲームで大坂に1ポイントが与えられ、冷静さを欠いたセリーナに対し第7ゲームもブレークした。セリーナは1度目のコーチングでの警告に対して抗議を続けたため、ペナルティーで第8ゲームは大坂の勝利となった。目に涙を浮かべたセリーナは第9ゲームを意地でラブゲームでキープしたが、第10ゲームを大坂がキープして第2セットも連取し、快挙を成し遂げた。

(Yahoo!ニュースより)

大坂なおみ全米制し日本初4大大会V 世界7位浮上(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

 

大坂なおみとは

1997年10月16日、大阪府生まれ。身長180センチメートル。父はハイチ系アメリカ人、母は日本人。姉はプロテニス選手の大坂まり。3歳の時、家族で米国に移住する。姉と共にテニスを始め、2013年にプロに転向。16年の全豪オープンITF(国際テニス連盟)が管轄する四大大会の本戦初出場を果たす。同年、WTA(女子テニス協会)プレミア大会の東レ パン・パシフィック・オープンで準優勝し、WTA最優秀新人賞を受賞する。日清食品と所属契約を結び、17年には女子国別対抗戦・フェド杯のアジアオセアニアグループに日本代表として出場した。18年、四大大会に次ぐグレードのWTAプレミア・マンダトリー大会、BNPパリバ・オープンでツアー初優勝を達成。同グレードでは日本勢女子初となる快挙を成し遂げた。

 

 対戦相手のセリーナ・ウィリアムズ

 

1981年9月26日アメリカ・ミシガン州生まれ。175センチ、68キロ。98年、姉のビーナスとともにダブルスを組み全豪オープンに出場した。99年、全米オープンにて、17歳11カ月の若さで、黒人女性として2人目の4大大会初優勝を飾る。2000年のシドニー五輪、08年の北京五輪にて姉妹ダブルスで金メダルを獲得。08年、09年にはウィンブルドン選手権決勝での2年連続姉妹対決となり、セリーナが優勝。10年から翌年まで故障と大病により休養し、12年に復活。ウィンブルドン選手権で5度目の優勝を果たす。同年8月、ロンドン五輪で姉妹ダブルスでの金メダルとともに初のシングル金メダルを獲得。13年2月、史上最年長記録となる31歳4カ月でのランキング1位となる。グランドスラムタイトルを23個持っており、マーガレット・コートの24個の記録にあと1つで並ぶ。

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プロスポーツ選手の高齢化

セリーナはもうすぐ37歳ということですね。昔に比べて30代プレーヤーが増えていますが、テニスに限らず、トレーニングの質が上がり、どうやったら疲労や故障から回復できるかについての正しい知識を元に活動できているためであろう。

 

テニス優勝賞金は高額化

優勝賞金380万ドル(約4億1800万円)とはすごいですね。全米オープンの例でいうと、2002年の3倍を超えた金額になっています。特に、2013年以降は高額化に拍車がかかっています。4大大会優勝回数では勝るフェデラーが賞金総額でジョコビッチに追いつかれそうになっている理由に、この高額化があります。テニスの観戦者は裕福な層が中心で、昨年の全米オープンの試合を観戦した人たちの世帯収入は中央値が18万2000ドルで、全米の中央値の3倍の金額であった模様。さらに、観客に占める大卒者の割合は82%だった(米国全体では34%)。

ユーモアあふれる会見

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初優勝したBNPパリバオープンでは、「えーと、こんにちわ…。私新人の…いや、うそ、なんでもないです」と笑いながら冗談を言って誤魔化すと…「トーナメントディレクターに感謝したいです。あと、WTA(女子テニス協会)、スタッフ、理学療法士の皆さんにも感謝しています」とコメント。

すると、いきなりカサキナ選手を振り返り、「あ、ごめん、忘れてた!ダリアにも感謝しています!ダリアは超やさしくて、対戦相手としても最高で、これからも色んな大会の決勝で顔を合わせるのが楽しみ」と拍手を送り…


「ダリアのチームもめっちゃいい人たちなんです。あと、私のチームにも私に付き合ってくれて感謝しています。でもそれくらいかな。あ、あと私をサポートしてくれることもかな」とまたはにかみました。

家族への感謝の気持ちを述べた後に、スポンサー4社への感謝を始めた場面では、ヨネックスを忘れそうになり、見守る観客をヒヤヒヤさせる瞬間も。

「あと誰か忘れてないかな…?あ!ボールキッズと審判のみなさんにも感謝しています!ボールキッズは最高です!」と大会を支えた若者たちをたたえ、会場は温かな拍手に包まれました。

大坂選手は最後に「これ多分、史上最悪のスピーチですよね…!笑」と言いつつ、「最後に試合を見に来てくれたみなさんにも感謝したいと思います」と言って、観客席にも拍手を送りました。

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また今回の準決勝試合終了後のインタビューでは、決勝で対戦する憧れの女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)に「アイ・ラブ・ユー」と告白。インタビュアーと客席を爆笑させた一幕を海外メディアが動画付きで公開した。

 

大坂なおみはまだ20歳と若く、パワフルなテニスでこれから黄金時代を築くことも可能な選手。今後、益々の活躍を期待したい思います。