元横綱輪島「黄金の左」で優勝14回 波乱万丈な人生に幕を下ろす

 

横綱輪島が死去 優勝14度、「輪湖時代」築く

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大相撲の第54代横綱輪島として優勝14度を果たした輪島大士氏=本名・輪島博=が死去したことが9日、分かった。70歳。石川県七尾市出身。

 日大卒業後、昭和45年初場所花籠部屋から幕下60枚目格付け出しで初土俵。2場所続けて幕下全勝優勝し、史上最速の所要2場所で十両へ昇進した。46年初場所新入幕。関脇だった47年夏場所で初優勝し、48年夏場所後に横綱の地位に就いた。大学を卒業して角界入りした力士で横綱はこれまで輪島ただ1人。

 第55代横綱北の湖と数々の名勝負を繰り広げて熱戦は日本中を熱狂させ、「輪湖時代」を築いた。優勝回数では北の湖の24度に後れを取ったが、対戦成績では輪島が23勝21敗と優位だった。通算成績は673勝234敗85休。

 トレードマークは金色の締め込み。細身の引き締まった体で左下手からの投げを得意とし「黄金の左」と称された。

 56年春場所限りで引退し、年寄「花籠」を襲名。57年には自身の女性問題が原因で夫人(後に離婚)が自殺未遂事件を起こし、委員から平年寄に2階級降格した。花籠部屋を継承したが、年寄名跡を借金の担保に入れたことが発覚して廃業へ追い込まれた。以降はプロレスラーやタレントとして活動した。

 平成25年には咽頭がんの手術を受けていた。

(産経ニュースより)

 

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生涯戦歴

673勝234敗85休/899出(68場所)

幕内戦歴

620勝213敗85休/825出(62場所)、14優勝、14準優勝、3殊勲賞、2敢闘賞

横綱戦歴

466勝142敗85休/600出(47場所)、12優勝、8準優勝

大関戦歴

50勝10敗/60出(4場所)、1優勝、3準優勝

関脇戦歴

42勝18敗/60出(4場所)、1優勝、1準優勝、2殊勲賞

小結戦歴

10勝5敗/15出(1場所)、1準優勝、1殊勲賞

前頭戦歴

52勝38敗/90出(6場所)、1準優勝、2敢闘賞

十両戦歴

39勝21敗/60出(4場所)、1優勝

幕下戦歴

14勝0敗/14出(2場所)、2優勝

一言で言えば、輪島の存在は角界の常識を破り続ける「天才」だった。しこ、てっぽうと土俵上が中心のけいこにランニングを採用。「サボるため」との陰口を結果で封印。学生相撲出身者で唯一横綱まで上り詰め、「プロとアマの差が最もあるのが相撲」との当時の格言を崩し、学生出身者隆盛の基盤を作った。

 

プロレスラーに転身

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81年春場所で引退し花籠部屋を継承したが、金銭問題などで85年12月に日本相撲協会を退職。86年に故ジャイアント馬場(享年61)のつてでプロレスラーに転身。馬場とタッグを組み、必殺技ゴールデン・アームボンバー(喉輪落とし)でデビュー戦を快勝した。

 同じ大相撲出身の天龍源一郎(68)とは、相撲時代の格を超えて壮絶な技を出し合う、真っ向勝負の激しい戦いを繰り広げた。その一戦は伝説の試合とも言われ、衝撃を受けた前田日明(59)に「あんな事をやられたら、自分らの存在意義がなくなってしまう」と言わしめたほど。

 その後、リック・フレアー(69)やスタン・ハンセン(69)などとの勝負を繰り広げ、88年に引退。プロレスラーとしては2年ほどの現役生活だったが、輪島の試合中継は高視聴率を記録し、強いインパクトを残した。

 

喉頭がんとは

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喉頭はいわゆる「のどぼとけ」(甲状軟骨先端)に囲まれた箱のような部分です、内面は粘膜におおわれており、ここの組織に発生したがんを喉頭がんというのだそうです。

喉頭がんの発生は女性より男性に多く、50歳代から80歳代までに急激に増加。90%が喫煙者のケースが多いのだとか。加えて、お酒も一つの要因となり、「お酒とタバコ」これらを継続的に摂取することで、喉頭はつねに刺激を受けることになり、これがきっかけとなってがんが発症してしまうようです。

喉頭がんは、どこに発生したのかによって、

「声門ガン」「声門上ガン」「声門下ガン」

の3つに分けられ、「声門ガン」が6割を占めます。

初期には次のような症状が現れます。

「低いがらがら声」「雑音の入ったざらざらした声」「かたい声」「息がもれるような声」など。

有名人では、つんく坂本龍一などがかかっている

 

横綱輪島と言えば、華麗な印象が強い。”黄金の廻し”と”黄金の左”で無敵の北の湖と対等に戦い、且つ対戦成績では23勝21敗と2つ勝ち星が上回った。相撲引退以降の人生は波乱万丈であったが、これもある一面輪島らしいと言える。ご冥福をお祈り致します。