アマゾンが描く2022年の世界 レジ無しコンビニ「アマゾン・ゴー」など

 

 

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略

田中道昭著

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小売り・流通に変革をもたらしてきたECの巨人・アマゾン。リアル店舗への進出にとどまらず、クラウド、宇宙事業、AIなどの分野へも展開、アマゾンに顧客と利益を奪われることを意味する「アマゾンされる」という言葉が生まれるほどに、勢いを増している。大学教授、上場企業の取締役、コンサルタントという3つの顔を持つ著者が、膨大な資料と独自のメソッドで「アマゾンの大戦略」を読み解く一冊。

 

【目次】●序章 なぜ今、アマゾンに注目が集まっているのか 

第1章 アマゾンの大戦略を5ファクターメソッドで読み解く 

第2章 なぜ、アマゾンは「現実世界」に参入するのか 

第3章 アマゾンの収益源はもはや「小売り」ではない 

第4章 ジェフ・ベゾスの宇宙戦略 

第5章 アマゾン、驚異のリーダーシップ&マネジメント 

第6章 アジアの王者「アリババの大戦略」と比較する 

第7章 ベゾスは真の顧客第一主義者か、それとも利己主義者か

(amazonより)

 

以下6つの項目に注目して、説明したいと思います。

 

AWSが収益の柱

Amazonの営業利益の74%がAWS事業。通販事業が占めているわけではない。

通販の会社だと思い込んでいたが、現在、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)企業を対象に クラウドなどのIT インフラストラクチャサービスを提供しており、グループ内での存在が大きくなっている。

AWS事業は全社売上の9%、営業利益では驚くべきことに74%をAWS事業が占めています。営業利益率も高く、アマゾン全体の利益率が3%であるのに対し、AWS事業の利益率は25%にも及んでいます。AWSはテクノロジー企業としてのアマゾンに大変な競争優位性を生み出すとともに、収益面でもアマゾンを牽引するドル箱事業に成長しています。

通販事業は宅配等の課題もあり、今後も当面設備投資の負担が必要となる見込みです。

 

ビッグデータ事業

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ビッグデータを集め、活用する。アマゾンがビッグデータを用いる企業であるのは当然のことだけど、重要なのはそれらを大量に集める仕組み。

ビッグデータの集積装置としては、ECサイトキンドル、アマゾン・エコー、アマゾン・アレクサ、アマゾン・ゴー、ホールフーズなどがあります。これらはすべて、顧客に対するサービスそのものでありながら、ビッグデータの集積装置でもある。

 

高速の意思決定システム

「意思決定方法を2つに分類する、つまりは、意思決定には後戻りできるものと、できないものに分類する、そして後戻りできるものに関しては失敗する可能性も織り込みつつどんどん決定すればいいが、後戻りできないものは深く議論する」というもの。

ちなみにベゾスは「自分自身は賛成しないけれど、みんながそう決めていくのであれば、決めた以上は自分もしっかりコミットする」と言っています。

 

日本の企業もアマゾンに見倣うべき点は多くありそうですね。

 

「アマゾン・ゴー」21年までに3000店計画

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アマゾンのレジ無しコンビニは「アマゾン・ゴー」の屋号で、現在は本社のあるシアトルとシカゴで営業している。今後ニューヨークやサンフランシスコなど大都市で開業予定だ。客と商品の動きを店内に設置したカメラやセンサー、マイクで読み取り、決済は事前に登録したアプリで済ませることで、レジ無しを実現させた。2021年までに最大3000店のレジ無しコンビニの開業を目指している。

 

レジ無しは多少慣れる(万引き感覚がなくなる)まで、違和感があるかもしれませんね。

 

宇宙事業

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Amazonのファウンダー、CEOのジェフ・ベゾスには月で実行したいビッグ・プランがある。すでに無数の実用衛星が軌道を回っているが、この宇宙テクノロジーをチューンアップすすれば月植民のプラットフォームになるという。この事業はNASAESA欧州宇宙機関)との協力の下に実行するのがベストだが、必要とあればベゾスは単独でもやり遂げるつもりだ。

「近い将来、といっても数十年、もしかすると100年後かもしれないが、現在われわれが地表でやっている仕事の多くが宇宙でもっと簡単にできるようになると思っている。もっとエネルギーが得られるようになるだろう。われわれは地球を離れるべきだ。われわれは宇宙をもっと使える場所にすべきだ」とベゾスは述べた。

ベゾスは、「ある種の鉱物や資源など地球でなければ手に入らないものがある」としながら、月への製造業の移転は必然的だと述べた。

 

宇宙に目を向けると同時に、地球をより住みやすくしていくことも皆で考えるべきでしょう。

 

Amazonプライム会員の特典一覧

  • お急ぎ便、お届け日指定、送料が無料
  • 特別取扱商品の取扱手数料が無料
  • 映画やドラマ、バラエティ、アニメなどが見放題「プライム・ビデオ
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  • 消耗品を切らさず注文できる「Dash Button

これだけの特典があり、これが年間3,900円(or月額400円)で利用できるのですから、かなりお得です。

ちなみに米国でPrime会員が始まったのは2005年。2014年4月に、年会費を79ドルから99ドルに引き上げており、日本でも将来的には上がることは予想される。(よって、日本では99ドルのサービスを35ドル程度で利用できているので、今はお得と言えます)