目は脳の出張所 目の老化防止には、全身の老化防止が必要!

”目は脳の出張所”とも言われていて、脳が直接支配する12本の神経のうち、実に6本もの神経が目の働きのために使われています。そのため、がんばり過ぎている目をそのままにしておくと、疲れはやがて身体にまで影響し、肩こりや冷え症などの不調にもつながっていきます。

 

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誰にでも訪れる症状は、老眼と白内障です。症状というより、現象と言ったほうがいいかもしれません。「老化現象」ですね。100%の人がなります。

また、人によって出やすいのが疾患としてのドライアイです。ドライアイは、目の表面が乾いて痛む、目がかすむ、疲れるなどの症状があり、白内障は、水晶体が灰白色や茶褐色ににごり、物がぼやけて見える、視界がかすむ、まぶしいなどの症状が起こります。 30代後半から、視力、乾燥、疲れなど、目の力の衰えを実感するという人が多いようです。

 

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実際には、目の衰えはもっと早くから始まっています。症状が出て慌ててケアしようとしても、防ぐのはなかなか難しく、調節力が衰え、段々と近くの物が見えづらくなるのが、いわゆる「老眼」です。35~40歳位から老眼は始まると言われています。

目がかすむ、まぶしさを感じる、急に涙が出てくるなどといった目の症状は、肉体的な過労、精神的なストレス、睡眠不足などが原因でも現れます。

同様に、目の老化は、加齢に伴う血行不良、自律神経のアンバランス、酸化ストレスの増大など、体全体の老化と関連が深いといわれています。

 

体の中でも目は、小さいのにたくさんの血液を要求する臓器です。疲れがひどく全身の血行が悪いと目に症状が現れます。寝不足が続くと頭部に血液が回らず、立ちくらみが起こりやすくなりますが、同時に目のピントも合わせづらくなります。

また、目のピントを合わせるのは自律神経の働きなので、睡眠不足やストレスなどで自律神経のバランスが崩れると、目に症状が出やすくなるのです。

老化と密接に関係する活性酸素(体内で発生する酸化力の強い酸素)も目に影響します。体内では酸化を防ぐ酵素が作られ、活性酸素に対抗する防御システムが働いていますが、年齢とともにその働きは弱くなり、酸化ストレスが増大します。目は酸素の消費が多いため、他の臓器に比べても、活性酸素による酸化ストレスを受けやすいのです。

つまり、目の老化防止のためには、全身の老化防止を心がけることが大切です。

 

視力を保つための対策

(1)バランスのよい食事をする

偏食をせずに、緑黄色野菜や豆、海藻類なども加えてバランスのとれた食生活を心掛けましょう。冷たい飲み物や食べ物は胃腸の働きを弱め、栄養の吸収を悪くするのでなるべく温かい食べ物を。目によい食べ物はドライフルーツやナッツ類です。

(2)ストレスをためない

目の働きは自律神経の影響を受けやすいので、ストレスは目に症状として出ます。交感神経と副交感神経のバランスを保つために、ストレスをためないようにしましょう。

(3)目を休ませる

パソコン作業に読書、テレビやゲームなど目を使うときは1時間に1回は目のストレッチをして休ませましょう。疲れ目には体温程度のホットパックで温め、目の周りの血行をよくしましょう。冷やすのは充血を抑えるのには効果的ですが、血行が悪くなるので、長時間冷やすことは避けましょう。

(4)十分な睡眠をとる

目の働きに直結する脳の疲れをとるためには十分な睡眠が必要です。夜更かしは避けて、午前0時までには寝るように心がけましょう。

(5)禁煙

たばこは血行を悪くするので厳禁。最近急増中の加齢黄斑変性症のリスクを高めます。

(6)軽い運動

毎日続けられる運動を取り入れて、全身の血行をよくしましょう。ストレス解消にも役立ちます。

 

目のトレーニン

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遠く&近くを眺める体操

  1. ①ペンなどを手に持って、腕を伸ばし、ペンを2~3秒見ます。
  2. ②次に、外の景色など遠くを2~3秒見ます。これを3セット行います。

目を開く&閉じる体操

  1. ①目をギュッと閉じます。
  2. ②閉じた目をパッと見開いて2秒キープします。これを3セット行います。

眼球をまわす体操

顔を動かさないようにして、眼球だけ回します。

上→斜め左上→左→斜め左下→下→斜め右下→右→斜め右上、と8箇所を見るようにぐるっとまわします。これを3セット行います。

目にいい食材・サプリメントを摂る

目の健康を保つためには、体全体の健康を保つことを考えなければなりません。目によいからといって、一つの食材ばかりをとっていては栄養バランスが崩れ悪影響ですから、まずはバランスのとれた食事を心がけましょう。その上で、特に目によいとされる栄養素、アンチエイジング効果(抗酸化作用)のある栄養素を摂取するようにします。

  • ルテイン 目の水晶体にもともとある物質で、強い抗酸化作用があります。ほうれん草やにんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれています。
  • アスタキサンチン 目のピント調節の改善が期待される、抗酸化作用の強い物質です。サケやイクラカニ、エビなどに多く含まれています。
  • ビタミンB1、ビタミンC ビタミンB1には、筋肉の疲れをやわらげる働きがあり、目の疲れをやわらげるのにいいでしょう。豚肉、うなぎ、玄米などに多く含まれています。 また水晶体には多くのビタミンCが含まれているため、ビタミンCもしっかり摂るようにします。赤ピーマンや黄ピーマン、パセリなどの野菜やキウイやグレープフルーツなどのフルーツに多く含まれています。