ジャニー喜多川氏死亡 ジャニーズ事務所の今後の行方?綻び始めたジャニーズ帝国
ジャニー喜多川氏死亡
ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川(本名・喜多川擴=きたがわひろむ)氏が2019年7月9日午後4時47分、都内の病院で、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血で亡くなりました。87歳でした。
「解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血」とは
解離性脳動脈瘤(りゅう)破裂とは、血管の中側である脳動脈の壁(内弾性板)が裂けて薄くなり、ふくらんで破裂し、出血した状態をいう。
くも膜下出血とは、脳を覆うくも膜と軟膜の間のくも膜下腔に、破裂して出た血が入り、脳脊髄液の中に混入した状態。ハンマーで殴られたような強烈な頭痛や嘔吐(おうと)などの症状が見られる。破裂前の解離性脳動脈瘤の時点なら治癒することもあるという。
ジャニーズ帝国は、今後どうなるか?
ジャニー喜多川社長の後継者はジャニー社長の姉・メリー喜多川副社長の娘で、ジャニー社長の姪である藤島ジュリー景子副社長というのが、既定路線だ。しかし、ジュリー氏は、事務所スタッフからも、所属タレントからも、芸能マスコミからも、その手腕を不安視されている。
「ジュリーさんはクリエイティビティもないし、金儲け主義で、タレントを育てようという意識が薄い」(テレビ関係者)
「ジュリー氏はメディアだけじゃなくて、社内のスタッフ、タレントの間でも評判がよくない。アイデアも人望もなくて、金勘定のことばかり、と。『ジュリーさんじゃ、会社がもたない』とはっきり言うスタッフもいる。タレントもどんどん離れて抑さえが効かなくなり、それこそ、バーニングやケイダッシュの草刈り場になってしまうんじゃないか」(ジャニーズ事務所関係者)
ジュリー体制が進められてきたが、ジャニーズ事務所はかつての力を失い、内部的なほころびも目立つようになった。
たとえば、不祥事。TOKIO山口達也の未成年への強制わいせつ事件、NEWS小山慶一郎と加藤シゲアキ、手越祐也の未成年飲酒などの事件が相次いだが、その対応もお粗末きわまりないものだった。とくに山口の事件では、いつもの強権的なマスコミ対応で通じると思ったのか、稚拙な対応で傷口を広げ、山口を契約解除せざるを得ない状況に追い込まれ、TOKIOのグループとしての仕事も破綻しかけている。
SMAP以外にも、メンバーの脱退やグループの解散、活動休止も相次いだ。ジャニー社長や中居正広に近かったタッキー&翼の解散や今井翼の退所、滝沢秀明の引退・プロデューサー転身は明らかにジャニー社長とジュリー氏の対立の影響によるところが大きいのはもちろん、ジュリー派とされてきたグループも例外ではない。関ジャニ∞のメインボーカルである渋谷すばるが脱退、ジュリー氏の唯一・最大の成功体験である嵐までもが、大野智の脱退話に端を発し、2020年末で活動休止することになった。大野はジャニーズも退所する見通しで、事実上の解散だ。
独立予備軍も、前述の中居だけではない。名前が上がっているだけでも、TOKIOの長瀬智也、関ジャニの錦戸亮、大倉忠義、山下智久、堂本剛なども独立話が持ち上がっているメンバーは枚挙にいとまがない。ここまで脱退や解散が相次いでいるのは、メリー・ジュリー氏による飯島SMAP追放とその後の新しい地図の成功が大きく影響していることは否めない。
滝沢秀明のプロデューサー転身もジュリー路線へのカウンターとしてジャニー社長の後を継ぐためのものだったが、ジュリー氏の巻き返しで、滝沢の権限はかなり限定的なものとなっている。そもそも滝沢も、ジャニー社長ほどの求心力とプロデュース手腕があるかは未知数だが、社内政治的にはすでに敗色濃厚だ。
こんな惨状で、もしジャニー社長の身に何かあったら、これまで押さえつけられてきた不満が一気に噴き出ることになるだろう。中居や長瀬、堂本剛に限らず「ジャニー社長がいなければ事務所に残る義理はない」と考えているタレントや事務所スタッフは少なくない。もしジャニー社長に何かあれば、タレントたちはどんどん離れていくだろう。そうなれば、テレビ局のジャニーズ離れも時間の問題だ。
ジャニーズの歴史
ジャニーズ事務所から最初にデビューを飾ったアイドルグループがまさに「ジャニーズ」という名のグループでした。
初代ジャニーズとも呼ばれており、1962年に結成され、5年後の1976年には解散をしています。
この時のメンバーは、あおい輝彦さん、真家ひろみさん、飯野おさみさん、中谷良さんの4名で、坂本九さんと作った「涙くんさよなら」が大ヒットを飛ばします。
2019年の現在からおよそ60年も前にデビューをした初代ジャニーズですが、その後に女性3人トリオのスリー・ヤンキースというグループを結成して2年後に解散するなど、当初は右往左往してあまりうまくいっていなかったようです。
今でも芸能界で活躍する田原俊彦、近藤真彦、野村義男のたのきんトリオが出てきたのが1983年、この辺りからだんだんとジャニーズに勢いがつき始めます。
その後はシブがき隊や少年隊、光GENJI、SMAP、TOKIOと続いていき、ジャニーズ帝国が作られていきました。
グループごとの過去の出来事
森且行がオートレーサーになるため1996年に脱退。
草彅剛が公然わいせつ容疑で2009年に逮捕。
事務所独立騒動で中居正広と木村拓哉が残留、草彅剛と香取慎吾と稲垣吾郎が退所となり2016年に解散。
小島啓がCDデビュー直前に長瀬智也にボーカルを交代させられたため1994年に脱退。
山口達也が女子高生に強制わいせつ行為をしたため2018年に脱退。
V6
井ノ原快彦が2007年に瀬戸朝香と結婚。
嵐
大野智の提案で2020年末に活動休止。
滝沢秀明が裏方に専念、今井翼がメニエール病の治療のため2018年に解散。
渋谷すばるが音楽を追求するため2018年に脱退。
NEWS
森内貴寛が学業に専念するため2003年に脱退。
内博貴と草野博紀が未成年飲酒のため2006年に脱退。
山下智久がソロ、錦戸亮が関ジャニ∞に専念するため2011年に脱退。
赤西仁が方向性の違いのため2010年に脱退、2012年に黒木メイサとのデキ婚が事後報告だったため全国ツアー中止&ドラマ降板、2014年に契約満了のため退所。
田中聖が度重なるルール違反のため2013年に脱退、大麻所持で2017年に逮捕。
田口淳之介が30歳を区切りとして新たな道を目指すため2016年に脱退、大麻所持で2019年に逮捕。
現在3人で活動中。
Hey!Say!JUMP
森本龍太郎が未成年喫煙のため2011年に脱退。
二階堂高嗣が2017年にSCANDALのHARUNAとの熱愛が報道。
King&Prince
ジャニー喜多川氏のご冥福をお祈り致します。