不老不死を追い求めた偉人たち 現代にも通じる健康食品

西太后

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「平均寿命が四五歳前後だった当時の中国で、七四歳まで生きた。しかも、ただ単に長生きしたというだけではなく、崩御の直前まで意識がはっきりしていたうえ、髪も終生黒々として、肌も美しかった」

そう聞くと、さぞかし健康的で節制した生活をしていたのだろうと思うかもしれないが、実はそうではない。宮中では専用の輿で移動し、ほとんど歩くことはなかったという。

食生活はというと、食卓には中国全土から集められた珍しい食材によって作られた料理が常時100皿以上並べられた。西太后はずば抜けた美食家だったらしい。さらには政治のトップとして、50年にわたって過度のストレスにさらされ続けていた。

これに近い処方でドラッグストアや薬店で手に入れやすい漢方薬としては「八味地黄丸(はちみじおうがん)」が挙げられる。

「八味地黄丸」の処方には「附子(ぶし)」「桂枝(けいし)」という体を温める生薬が含まれている。「八味地黄丸」からこの2つの生薬を除いた漢方薬が「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」。「六味地黄丸」に、血液に栄養を与えて肝臓を守る「枸杞(くこ)」と、目の充血やチカチカするなどの眼の炎症を解消する「菊花(きくか)」の生薬が加わった処方が「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」だ。

 

滋養強壮~山いも

 

山いもは、滋養強壮効果の高いアンチエイジング食材として、胃腸の弱かった西太后が、好んで食べた特効素材だったそうです。

【効果】

「山薬」と呼ばれて、漢方の生薬としても活用され、胃腸を守り、疲労回復効果が高く、肌のつややかさを保つ働きがあるそうです。

最新の栄養学では、DHEA(女性ホルモンや男性ホルモンを作るのに必要な物質)を、豊富に含むことが認められているとのこと。

  • 疲れ、気力が出ない
  • 胃腸が弱い、下痢をしやすい
  • かぜをひきやすい
  • 肌のハリが気になる

【食べ方】

生でも加熱しても、効果は変わらないそうです。

 

脳の老化予防~くるみ

 

常に100皿以上が並ぶ西太后の食事において、必ず木の実が含まれ、特にくるみは大好物だったそうです。

 

【効果】

木の実は大木の源であるため、薬膳においては、生命エネルギーを強める食材として、重宝されているそうです。

特にくるみは、形が脳に似ていることから、脳の老化予防に使われてきたようです。栄養学的には、血液をサラサラにする、良質の脂肪酸が豊富だそうです。

  • 寒がり、がんこな冷え
  • 腰がだるい
  • 忘れっぽい
  • 肌が乾燥ぎみ

【食べ方】

油で揚げず、調味なしで、プレーンなものが良いそうです。

 

補血効果~黒ごま

 

70代の西太后には、1本の白髪もなく、黒髪は「からすのぬれ羽」のようにつややかだった、と記録されているそうです

美髪美容のために、飲んでいたメニューには、黒ごまがたっぷりと使われていたとか。

 

 

【効果】

薬膳では、食材の黒や赤は血と同じ色とされ、補血効果があると考えるそうです。栄養学的には、黒の色素はポリフェノールで、血液をサラサラにする効果があります。鉄分やカルシウムが豊富で、貧血にも効果が高いようです。

  • 抜け毛、白髪
  • めまい、立ちくらみなどの貧血症状
  • 肌や髪のカサつき
  • 寝つきが悪い

【食べ方】

いり黒ごまや、練りごまを使うと、良いそうです。

 

保湿効果~鶏手羽

 

西太后の食事には、鶏や豚の皮を料理した、「肉皮(ロウピー)」がよく登場したそうです。

 

 

【効果】

薬膳では、鶏手羽や豚足を、保湿効果の高い食材とするそうです。豊富に含まれるコラーゲンが、体を内側からうるおす、と考えます。肌だけでなく、関節の動きをなめらかにするのにも、使われるようです。

  • 肌の乾燥
  • 肌のハリ、シワ
  • ひざ、ひじなどの間接
  • のぼせ、ほてりなど更年期障害

【食べ方】

手羽、豚足、豚耳、魚など、皮も残さず食べると、良いそうです。

 

デトックス効果~大根

 

宮廷では、あまり食べられなかった食材でしたが、西太后は体の中から美しくなるために、メニューに加えていたそうです。

 

 

【効果】

「気」をおろし、食べすぎや消化不良による毒素を排出する効果が高い野菜、とされるそうです。肌をしっとりと白くする、ともいわれているようです。

  • 脂っこい料理
  • 便秘がち
  • おなかが張る、消化不良
  • 太りやすい

【食べ方】

消化不良には生で、肌をしっとりさせるには火を通してやわらかくすると、良いそうです。

 

楊貴妃

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傾国の美女・楊貴妃だ。彼女は若さを保つため、毎朝、母乳を飲んでいた。宮中には母乳を提供する女官がいたとされ、さらには若い女の生き血を愛飲したという。その美容法は、清の咸豊帝の側室で、後の同治帝の母である西太后にも受け継がれている。

楊貴妃を喜ばせると玄宗皇帝から褒美がもらえますから、みな争って楊貴妃の嗜好をさぐってはそれを贈り物としました。たとえば楊貴妃はレイシ(その果実はライチ)が大好きでしたが、レイシの産地は長安から遠く離れた南方です。しかもレイシは摘んでから一週間も経てば味も香りも落ちてしまうのです。楊貴妃の口に新鮮で香り高い生のレイシを届けるため、何千キロの道を途中何度も交代しながら全速力で馬を走らせ、その途中で民衆を踏みつけようが、田畑を荒らそうがおかまいなしだったと言います。

なつめは、クロウメモドキ科の落葉樹の果実で、原産は中国から西アジアにかけてといわれています。

生のものはりんごのようにサクサクとした食感があります。乾燥させたものは大棗(タイソウ)といわれ、生薬として漢方薬や薬膳で使われています。

中国では数千年の栽培の歴史があるといわれ、中国最古の薬学書『神農本草経』では「李(すもも)・杏・棗(なつめ)・桃・栗)を五果とし、五臓の働きを助けると記されています。

また「一日食三棗、終生不顕老」=「一日3個のなつめを食べれば、老いない」ということわざがあるそうです。

世界三大美女の一人である楊貴妃もなつめを好んで食べていたそうですよ!

 

日本でも古くから食べていた!

 

奈良時代頃には日本にも伝来していたといわれ、『万葉集』や『延喜式』にもなつめの名は登場しています。

平安時代の薬学書『本草和名』にも大棗の記述があり、薬用として利用されていたことがわかっています。

 

なつめの成分と効果

 

なつめは鉄分・カルシウム・カリウムマグネシウムなどのミネラル、葉酸やパテントン酸・食物繊維・サポニンなどが含まれています。

中医学では気と血を補い、滋養強壮の作用・胃腸の調子をととのえる健胃作用や、精神安定の作用があるといわれます。

最近では、なつめ特有のフルクピラノサイドという糖の一種がアレルギーを引き起こす抗体の生成をブロックする作用があることがわかり、注目されています。

主な効果としては

・貧血予防・改善

始皇帝の死体はすぐに腐臭を放ち始めたが、皇帝の死を隠すために、皇帝の馬車の前後に腐った魚を乗せたとか、側近が皇帝の死体を腐った魚が入った箱の中に入れたなどという話が残っている。 ・精神安定

・不眠解消

・冷えの改善

・抗アレルギー作用

・便秘・むくみ解消

アンチエイジング

・美肌

・更年期症状の緩和

などがあげられます。

 

始皇帝

 

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中国では古くは始皇帝(紀元前3世紀ころの人物)が不老不死を求め、実際に徐福に東の海に浮かぶ仙人が住む島蓬莱の国へ行き仙人を連れてくるように(あるいは仙薬を持ってくるようにと)命じたことが『史記』に記録されている。無論それらを探し出せなかった徐福は始皇帝の怒りを恐れて、そのまま日本に「亡命」したと伝説は語っている。

この世で強大な権力を手に入れた始皇帝は死を恐れ、不老不死を手に入れようと部下達に無理難題を押し付けた。始皇帝によって不老不死の薬を作ろうとする試み練丹術が始まったが、無謀な命令を受けた彼らが作りだしたのは「辰砂(しんしゃ)」、すなわち水銀などを原料とした丸薬であり、それを飲んだ始皇帝は猛毒によって死亡した。始皇帝の墓には、始皇帝の棺を囲むように「水銀の川」が流れていたそうだが、当時の中国人は「水銀」は聖なる薬であったようだ。熱い砂漠を移動する中、