クロスバイクのトレンド(ブレーキ):将来は「ディスクブレーキ」が主流になる
クロスバイクの特徴
クロスバイクは適度な前傾姿勢を取り、握りやすいフラットハンドルが特徴。ハンドル幅も広めに取られていて高速域でも安定した走行ができる。タイヤサイズはシティサイクル(ママチャリ)に近い30mm前後です。スピードや軽さはロードバイクには適いませんが、ロードバイクよりもタイヤが太くなることでクッション性が増し乗り心地の良さを実感できる。ギア変速の数は24段前後を搭載しているモデルが一般的。
ディスクブレーキとは
ホイール中心に配置されたディスクローターと呼ばれる円盤をレジン(金属繊維を樹脂で固めた物)=金属のパットで止めるブレーキシステムが「ディスクブレーキ」特にワイヤーで動作させない油圧ディスクブレーキは、自動車やオートバイでは当然の如く採用されており、乗り物のブレーキとしては現状最も優れている。
以下、Vブレーキ と油圧ディスクブレーキを比較する
【メリット】軽量・安価
【デメリット】雨の日に制動力が落ちる・車輪の消耗が早い・ブレーキパッドの消耗が早い
★油圧ディスクブレーキ
【メリット】雨天時でも効きが良い・小さな握力でも高い制動力・メンテナンス頻度が低い・ブレーキパッドの消耗が遅い
【デメリット】Vブレーキよりも若干の重量増&価格アップ・ディスクローターが歪むと効かない(輪行・街中の駐輪場など)
クロスバイクは、交差点の多い街中で乗ることも多く、そこまでスピード出す必要・場所がない。クロスバイクの走行性能がかなり進化しているため軽さ&速さともに充分であり、もはや過度に高速スピード=走行性能を重視した買い方をしなくても良くなってきた。それよりも安全性のほうが重要であるといった考え方に業界がシフトしてきているように思われる。
ディスクブレーキとはVブレーキに比べ止まる力が向上すると共に雨や砂利によってブレーキの性能が低下する心配が少ない事が最大のメリットと言える。油圧ディスクブレーキを搭載しているモデルがほとんどですが、油圧とはブレーキチューブの中に油が注入されており、圧力をかける事でその力がブレーキへと伝わるため少しの力でもブレーキへ強い力を送る事が可能となっている。
街乗りに優先順位を置く方においては、スピードや軽さよりも、使用機会の多いブレーキに投資する事で、安全に乗れる&故障や消耗少なく維持費を抑えられるというメリットの方が大きい。
ディスクブレーキはVブレーキと異なりリムを挟む仕組みではなくローターを挟む仕組みのため、リム周辺がスッキリするのに加えリムが痛まないなどメリットが多くある。
ディスクブレーキのメンテナンスコスト
一般的にはディスクブレーキの方がメンテナンスが大変と言われますが、実際は変わらないか、寧ろディスクブレーキの方が良い。
まず基本のデイリーメンテナンスはディスクブレーキの方がメンテナンスフリーです。ディスクブレーキはノーメンテナンスでも高性能を維持し続けてくれます。注油の必要もなければ、リムやブレーキシューを掃除する必要もない。
Vブレーキの場合はクロスバイクのホイールに付着した汚れをふき取ったり、ブレーキシューの中に食い込んだ石などを定期的に取り除く必要がある。毎日の自転車通勤で使うなら、2週間~1か月に1回は対応したい。さらに雨の走行後はケーブルに注油も必要です。ケーブルのオイルが雨で流れると抵抗が増えて制動力が下がってしまうためです。
現在クロスバイクの9割以上はVブレーキ(リムブレーキ)であるが、ブレーキとしての機能性が高いディスクブレーキが大量生産が可能となり、価格も安定してきたことから、将来的には主流になるのではと予想する。