アドレナリンとドーパミンの違い / ドーパミンの増やし方

ドーパミンの分泌を増強する7つの方法 | 心理学の時間ですよ!!

 

アドレナリンとドーパミンの違い

 

アドレナリンは自分を鼓舞するためのホルモンで、アドレナリンが出るとやる気がでたり、体温が上がる。元々は戦いをするためのホルモンだと言われている。闘争本能を呼び起こすことでやる気を放出させる効果がある。 アドレナリンは、興奮と緊張のホルモンであり、「神経伝達物質」の一つで、この神経伝達物質は「ノルアドレナリン」、「ドーパミン」や「セロトニン」などを含い、100種類以上ある。

 

人の体には「交感神経」と「副交感神経」の2つに分けられる、「自律神経」というものがある。交感神経とは、緊張や興奮する場面で活性化する。逆に、リラックスしているときに活性化するのが、副交感神経である。 アドレナリンは、交感神経が活性化されたときに、副腎髄質(ふくじんずいしつ)から分泌されるホルモンである。つまり、興奮した時や、緊張した時など、危機感を持っている時に交感神経が活性化し、アドレナリンが分泌される。

 

ドーパミンはどちらかというと、プラスの感情を呼び起こすホルモンである。所謂快楽物質と言われるものに近い。例えばスリルを感じたときや幸福感を感じたときはドーパミンが分泌される。アドレナリンと違って、やる気ではなく、何かをやり終えた後の爽快感を我々に与えるためのホルモンである。格闘技の試合で言えば、試合前に出るホルモンがアドレナリン、試合に勝ったときに出るのがドーパミンである。

 

ドーパミンを増やしてやる気を出す方法|「小刻みな目標設定」がカギ ...

 

 

ドーパミン」、「アドレナリン」の両方とも交感神経が優位の時に分泌され、脳や体を興奮状態にする。ドーパミン」が分泌されると人は幸福感を感じ、「アドレナリン」が分泌されるとやる気を感じる。2つは全く別の物質ではなく、「ドーパミン」が変化したものが「アドレナリン」であるという関係にある。

 

ドーパミンの増やし方

 

ドーパミンは以下のケースにおいて脳内で分泌され、幸福感を感じる。

・楽しいことをしている

・目標を達成した

・他人に褒められた

・恋愛をしている

・おいしいものを食べた

 

この中でモチベーションを上げるのに重要なのは以下の2つである。

・楽しむこと

・目標を達成すること

楽しいことに夢中で取り組み、目標を達成したら気分が高揚するのはドーパミンによる効果である。

 

 

ちなみに、ドーパミンは食事によって増やすことができる。ドーパミンの原料となるのは「チロシン」というアミノ酸で、最も多く含んでいる食品は乳製品である。正確にいうと、乳製品に含まれている「カゼイン」と呼ばれるたんぱく質からチロシンは多く摂取できる。

 

そのため、乳製品の中でもチーズが特におすすめ。チーズは生乳の水分を抜いて、残ったたんぱく質を固めたもの。そのため、もっとも効率よくカゼインを摂取できる食品と言える。そのほかの食材として、大豆の煮豆、豆腐、納豆、枝豆、おから、きな粉など、大豆食品にも多く含まれる。

 

瞑想にはドーパミンを放出する効果がある

 

瞑想を行なっているとき、ガンマ波と呼ばれる人間の認知活動に関わる脳波の量が増加するそうである。また、瞑想を1日に10時間程度行なうチベット仏教の僧侶たちの大脳を調べると、思考や創造性を担う前頭前野の皮質が厚くなっていることが判明した。 

 

 

アルボムッレ・スマナサーラ長老のヴィパッサナー瞑想のやり方をご紹介 ...

 

ヴィパッサナー瞑想のやり方(呼吸の意識をよりどころにしながら、次々に湧いてくる思考に気づいて観ていく瞑想。

  1. 床に座布団や布を敷き、あぐらで座る。
  2. 手は下腹あたりにそっと重ねておく。
  3. 目を閉じて鼻から息をゆっくり吸い込みながら鼻先を意識する。そして、空気が鼻腔を通る『感覚』を最も感じやすい部分をひとつ決める。そこで空気の流れを感じる。そしてまた息が出ていくときの鼻先の『感覚』を感じる。
  4. 空気が入ってきたことと出ていくことを鼻先の一点で『感じ』、そして『呼吸をしていることに気づく』。ヴィパッサナー瞑想ではこの工程をひたすら繰り返す。
  5. 瞑想を始めると1分もしないうちに思考や感情が生まれる。「無になれない」と自分を責める必要は全くなく、自分の思考や感情に気づくだけでも十分である。

20分間の瞑想は、3~4時間の睡眠に相当する。脳と体に対する瞑想の深い休息とリラクゼーション効果が、セロトニンドーパミンオキシトシンの分泌を活性化するので、体を休ませ、ゆっくりくつろがせて、回復させることができる。是非、瞑想を毎日の習慣として取り入れたいものである。