ZOZO前澤氏 月旅行に剛力とではなくアーティストと一緒に行く!?
スペースXの月旅行にZOZOの前沢氏 2023年計画
起業家のイーロン・マスク氏が率いる宇宙開発ベンチャーの米スペースXは17日、月の周りを飛行する宇宙旅行の初の個人客として、通販サイト「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイの前沢友作社長と契約を結んだと発表した。人類の火星移住を目指して開発中の超大型ロケット「BFR」を利用する。
17日に、カリフォルニア州ホーソーンにあるスペースXの本社でイーロン・マスク氏と前沢友作氏が記者会見を開いた。旅行は2023年を計画。前沢氏は「BFR」の全席を押さえ、自分とともに旅行をする6~8人のアーティストを招待するという。アーティストらには月から戻った後に作品を制作してもらう考え。
前沢氏は、体形に合わせた衣類を作れる「ゾゾスーツ」の配布で話題になったスタートトゥデイの創業者。国内有数の資産家でもあり、2017年には米国人画家バスキアの絵画を約123億円で落札するなどアート収集家としても知られている。9月初旬に「今月中旬頃に『個人的な活動』についての発表をします」とツイートしていた。
月到達は1972年以来
2002年設立のスペースXは国際宇宙ステーションへの物資輸送などで実績を重ねており、ロケット打ち上げ費用の低価格化競争をけん引してきた。火星移住の実現にはロケットを大型化するなど技術革新が不可欠で、まずは月への宇宙旅行を商業化することで技術を蓄積する狙いとみられる。
スペースXは旅客の公表について「普通の人々が宇宙旅行に行けるようになるための重要な一歩だ」と説明した。同社によればこれまで月に到達した宇宙飛行士は24人。1972年のアポロ計画を最後に途絶えている。
(日経より)
スペースXの月旅行にZOZOの前沢氏 2023年計画 (写真=AP) :日本経済新聞
スペースXの技術力
今年2月に新たに開発した大型ロケット「ファルコンヘビー」の打ち上げにスペースXが成功した。スペースXによると、ファルコンヘビーは、これまで積載能力最大とされてきたロケットの2倍以上の重量の積載物を打ち上げることが可能で、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「冥王星やその先まで、物を打ち上げることができる」と胸を張った。
ファルコンヘビーのもう一つの「売り」が経済性だ。既に運用されている「ファルコン9」と同様、切り離した1段目を軟着陸させ再利用できる。使い捨て型のロケットと比べ、1回当たりの打ち上げコストをはるかに低く抑えられるという。
その後ファルコンヘビーで2人を月周回させるとしていた計画が変わったが、その理由について「同じ人物が飛ぶ。ファルコンヘビーでは2人しか搭乗できないが、BFRなら十数人が乗れる」として、計画というよりロケットと宇宙船が変わったとの見方を示している。
BFRはもう完成したかとの問いに対して、マスクCEOは「構造デザインの最終段階に来ている」と回答。実際に月へ飛ぶ前には多くのテストを実施し、2020年には高高度かつ高速度での飛行試験を行うとしています。もちろん、月旅行の前に無人での月周回飛行試験もしたほうが「賢明だろう」と語った。逆に言えば、現時点では安全性を100%コミットできないということであろう。
ロサンゼルス・タイムズ紙は航空宇宙アナリストの話として、「スペースX社は先行して壮大な計画を発表する傾向がある」と伝えており、計画通り実現するかは不透明だと力説する。
月旅行の日程と費用
BFRによる、地球から38万4400km離れた月への旅程は約1週間、帰還までを含めるとには約11日間を想定します。スペースXが予定している月旅行の内容は、月の周囲を4~5日間かけて飛行して1週間ほどの旅行になるとのこと。
巨大ロケットのBFRはもともとマスク氏が「火星移住」の構想のために開発を進めているロケットだ。開発費用は「ざっと50億ドル(約5600億円)」(マスク氏)。23年をめざす月旅行の一番客になるために前沢氏が払った金額は公表されなかったが、マスク氏は「開発資金を工面するうえで助けになってもらっている」と明かしていることから推測すると、凡そ数百億円から1000億円前後ではなかろうか。
人体への影響
一番大きいのは無重力の影響だ。無重力になると目だけの情報に頼るため、大脳の位置判断がおかしくなり、宇宙酔いを起こす。また血液が上半身に移動するため、脚は鳥のように細くなり、顔は満月のように丸くなる。これはどの年齢層にも起こる。次に骨密度が下がり骨粗鬆(こつそしょう)症のような状態になるだろう。お年寄りは地球に戻ってきたとたんに寝たきりになってしまうかもしれない。
さらに宇宙線の影響がある。宇宙線は強い放射線なので、長期の宇宙旅行は危険だ。宇宙ステーションに1日留まると地上の半年分の放射線を浴びるとのことだ。将来ガンのリスクが高まるためである。
今年に入り前澤社長の話題作りはかなり豊富ですね。月旅行の技術は開発過程でそれなりのリスクを伴うものであり、人体への影響も心配されます。是非、剛力さんは地球に置いていって下さい。